ActiveMQBrowserとは?

Apache ActiveMQ用のJMSメッセージ管理GUIツールです。 主な機能は以下です

宛先中のメッセージ一覧表示

  • ブローカから現在ある宛先一覧を自動取得
  • 任意の時点で宛先一覧を最新にする更新機能(他で並行して宛先を作成している時など)

メッセージの作成、送信、表示、削除

  • Queue,Topicへ送信可能
  • JMSヘッダプロパティ/ユーザプロパティの設定(型、値指定)
  • メッセージ永続化/非永続化指定
  • メッセージ送信回数指定

メッセージ転送(Copy to)、移動(Move to)、既存のメッセージ情報を利用しての新規作成パネルの表示

ローカルメッセージ

  • メッセージをzip形式のファイルに保存することが可能。
  • メッセージファイルはMan-Friendlyフォーマットで記述(Not XML)。ツールで読み込ませる他、zipを解凍し、中身を確認・利用することが可能。
  • 保存したローカルメッセージは、QBrowser共通フォーマットであるため、どのMQ用のQBrowserでも使用可能(開いたり、ドロップしたりできる)
  • 保存したメッセージファイルを任意の宛先にドロップ可能
  • 保存したメッセージを元に新規作成パネルを開く
  • メッセージのコピー/ペースト(ローカルストア→任意宛先)

ローカルストア

  • ローカルフォルダに紐づく、QBrowser内で利用可能な仮想宛先
  • 通常の宛先と同じように、以下が可能
    • 通常宛先(Queue, Topic)からローカルストアへメッセージを転送(コピー)
    • ローカルストアから通常宛先へメッセージを転送
  • ローカルストアへ転送されたメッセージはファイルとして永続化。
  • 特定のTopicメッセージの受信をトリガに、メッセージを自動でローカルストアへコピーする設定が可能(Topicタブ、ローカルストアタブを右クリック)
  • ローカルストア内のメッセージをコピー/他の宛先へペースト

メッセージ中のデータをファイルにダウンロード

  • (Stringプロパティ、Bytesプロパティ)

Topicサブスクライバの作成、受信データの表示

  • 購読スレッドの一時停止、再開

メッセージの検索

  • ブローカ中から検索、特定の宛先のみ検索
  • 現在メッセージセレクタでの検索のみサポート *(将来的にメッセージボディのデータ検索も実装予定)

ActiveMQBrowser使用方法

JDK1.6環境確認

1. JDK1.6がインストールされていて、pathにJDK1.6_HOME\binが含まれているかを確認します。コマンドウインドウを開いて単に java -version と入力してみてください。

java version "1.6.0_13" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.6.0_13-b03) Java HotSpot(TM) Client VM (build 11.3-b02, mixed mode, sharing)

というように1.6以上のバージョンが表示されれば準備OKです。 もし1.5以下ですと、起動時に「Could not create the Java Virtual Machine」となりエラーとなってしまいます。

対処法は

1.JDK1.6がインストールされていない場合、http://java.sun.comから、JDK1.6をダウンロード、インストール、java_home\binをパスに含める作業を行ってから起動してみます。

2.JDK1.6がインストールされている場合 path環境変数の先頭にjdk1.6_home\binが来るように環境変数を編集します。 エクスプローラ→マイコンピュータ→右クリック→プロパティ→詳細設定タブ→環境変数ボタン 設定したら、適用ボタンを押します。

必要となるActiveMQブローカ側の設定

ActiveMQBrowserから接続する前に、ActiveMQブローカ起動スクリプト (activemq.batなど)の内容を編集します。(以下の部分のREMを消してください)

<編集前> REM set SUNJMX=-Dcom.sun.management.jmxremote.port=1099 -Dcom.sun.management.jmxremote.authenticate=false -Dcom.sun.management.jmxremote.ssl=false

<編集後> set SUNJMX=-Dcom.sun.management.jmxremote.port=1099 -Dcom.sun.management.jmxremote.authenticate=false -Dcom.sun.management.jmxremote.ssl=false

もしくは、環境変数SUNJMXに必要なパラメータ(上記で設定している項目)をセットしてからactivemq.batを実行してもOKです。

ActiveMQBrowserの起動方法

  • run_activemq_browser.batを実行します。
  • メニューの接続-新規接続を選択し、接続したいブローカのJMXアドレスを指定します。(ソフトウエアの都合上、JMXURL、JMXロール、JMXパスワードは必須となります。

特に変更していなければデフォルトは以下となります:ツール中でもデフォルトは 表示されます。OKだけ押せば通常はつながるはずです)

JMX接続URL(ブローカ用):service:jmx:rmi:///jndi/rmi://localhost:1099/jmxrmi

JMX role(ブローカ用):system

JMX password(ブローカ用):manager

接続作成用URL:failover://tcp://localhost:61616

または:tcp://localhost:61616

接続作成ユーザ:空白

接続作成ユーザパスワード:空白

お使いの環境に合わせて適宜変更して接続してください。

  • 他のブローカに接続し直したい場合は接続 - 接続を切断を選択し、

もう一度 接続 - 新規接続 を選択します。